「エアフォース・ワン」（1997年）～村田有起

【1997年】

映画「エアフォース・ワン」

アメリカでバカ当たりした映画。

盗作騒ぎでも話題を提供したが、経緯はどうであれ、出来た作品はスリル満点。

大統領専用機がロシア人テロリストにハイジャックされる。

犯人グループに立ち向かうのが、大統領自身という荒唐無稽（むけい）な話だ。

ベトナム戦争を体験した大統領が「テロに屈してなるものか」と、国家と家長の威信をかけて、人質となった妻子とスタッフ救出に孤軍奮闘する。

ハリソン・フォード演じる大統領が、まるで「ダイ・ハード」のブルース・ウィリス並みにタフだ。

日本の首相じゃ、こうはいくかいなと苦笑しつつ、俳優がトップに上り詰めるお国。

こういう大統領が今後出ないとも限らないと、妙に納得して見た。

「Ｕ・ボート」や「ザ・シークレット・サービス」のウォルフガング・ペーターゼン監督だけに安心感がある。

特撮も見応え十分だ。

副大統領役のグレン・クローズ、テロリストを演じたゲイリー・オールドマンは秀逸。

クリントン大統領も２度見て「面白い」と感想を述べたそうだが、自らをダブらせてニヤリとした顔が想像できる。

アカデミー賞の録音賞と編集賞にノミネートされた。

★アカデミー賞
録音賞ノミネート
http://eigaz.net/sound-mixing/
編集賞ノミネート
http://eigaz.net/editing/

★日本アカデミー賞
外国作品賞ノミネート
http://日本アカデミー賞歴代.com/foreign/

★MTVムービー・アワード
戦闘シーン賞（ベスト・ファイト）ノミネート
悪役賞ノミネート
https://www.hollywoodbackwash.com/


村田有起